第33話 生きがい労働事業団と西成陶工の取り組み

「西成のまちづくり100話」

生きがい労働事業団と西成陶工の取り組み

 生きがい労働事業団は、西成区内の高齢者のみなさんが、楽しく仕事をすることによって交流を深め、生きがいのある、健康で明るい生活を獲得し、自立と社会参加が進むようにと、1995(平成7)年9月に、高齢者64名で、設立された組織です。
その活動は、公園の定期清掃――7班で分担して26箇所の公園の定期清掃を実施。老人憩いの家の管理清掃ーー出城・松之宮・長橋老人憩いの家の管理・清掃・利用者接待に従事。駐車場の管理清掃――地域13箇所の一般駐車場の助走・清掃・適正使用の点検など管理清掃。特別養護老人ホームの宿直・洗濯――まちかどホーム「すずらん」の夜間管理にかかる宿直と、施設入居者および利用者の衣類の洗濯。人権文化センター・青少年会館の宿直と休日の日直。障害者会館送迎バスの運転。西成区老人福祉センター・市営住宅・保育所の清掃。西成陶工でレンガ・タイルの製作。

西成陶工`あすなろ`は、1997年6月に地元西成住民が主体となり、西成区の『街づくり』に向けた地域活動の一環として、西成区の北西部 北津守に工房を構え、陶芸家吉野義隆氏の監修・指導の下、西成地区の地場産業であるレンダリングの処理過程で出てくる骨粉(牛骨)を再利用して粘土と混合し、地域の高齢者や障害者の人たち十数名と共同参加でタイルをメインに、陶板等の陶芸品(津守焼き)の製作・施工を行っています。
西成陶工は 1、高齢者、障害者の就労支援活動 2、環境問題を考慮した地元産業廃棄物(獣サイ処理物:牛骨)のリサイクル活用 3、ものづくり(手づくり)の技術と地域文化を融合した地場産業の育成。この三本を基本理念に、地域に生きた『生きがい』『働きがい』をテーマに活動してきました。

 資料:生きがい労働事業団と西成陶工の取り組み

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。