第2話 在日コリアン人権意識調査

「西成まちづくり百話」

在日コリアン人権意識調査

財団法人ヒューマンライツ教育財団が「西成区在日コリアン人権意識調査」を実施したのは1997年のことだった。慎和枝さんという25歳の研究者が一年間調査に専念してくれた。調査は、237名の在日コリアン住民が協力し、西成支部は100人以上の調査員を動員し、調査内容も、「定住性」「共生性」「民族教育観」「人権問題意識」「アイデンティ」「社会参加の可能性」にまで及ぶ総合的なものになっている。この調査の動機とねらいを端的に表現する「住宅問題」での調査結果を概説する。

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第1話 焼土の街から

「西成まちづくり百話」

焼土の街から

部落解放同盟西成支部が『焼土の街から』という運動史を出版したのは、1993年の2月28日で、支部結成40周年を記念したものだった。1992年の8月に大阪市は「西成環境整備プロジェクト」を設置し、いよいよ本格的に、「都市再開発手法と同和対策を組み合わせた新しい手法で、全国最大規模の被差別部落西成の総合計画が開始された」(本文より)その時に発行された。

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-巻頭言-「部落」と「特区」の西成から

その昔には屠場があり、牛骨粉の再処理工場はいまでもあり、皮革の町工場もあり、製靴業も散在し、老朽化した公営住宅があり、何より部落解放運動がある。その様子は明らかに「部落」だった。しかし、表札に二つの姓を併記する家が幾つもあり、朽ちかけた長屋に住む高齢者の話す言葉には強い訛りがあった。そして、行き交う人々は挨拶を交わしあうわけでもなく、どことなくよそよそしい。それは「部落」とは違う光景だった。
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